天パがヤンキーに完敗した話
ぼくは高校生の時、ヤンキーにおそわれて、ぼくの天然パーマめがけて何発もジャブを打ちこまれたことがあります。
みなさんあります?そんな経験?
何発も何発も打つわ打つわ。トラウマなんです笑
ぼくは小学生くらいからすごい天然パーマでした。
昔からエンピツを天パに刺したら落ちなかったし、高校の時は「スチールウール」ってあだ名でした。
高校生だった夏のある日、電車に友達と2人でいた時のこと。
「シュッシュッ」
車内で立っていると、変なかけ声とともに背後で何かが動いている気配がする。
ぼくが振り返ると、そこには細身の他校生がニヤついて立ってました。
ボタンなんてされてない上着。
ずりずりに下げられたかわいそうなズボン。
ーめちゃめちゃ教科書通りのヤンキーや。やべぇ。
KA・RA・MA・RE・TA
そのヤンキーの後ろには地べたに座りこみ、ニヤニヤしている仲間4.5人もいました。
ーヤンキーにからまれてる
ぼくが状況を把握した時点で、真面目一辺倒に生きてきたぼくは固まりましたよ。頭真っ白。がちがち。
ぼくは当時柔道部でしたがケンカしたことなんてありませんでした。
そんなフリーズ中のぼくにヤンキーは容赦ないですよ。
ヤンキー「天パーにむかってー、ジャブ、ジャブ♪」
ってつぶやいて、ぼくの頭にむかってジャブを打ってきました。
挑発的な笑いを浮かべて。
ーストレートは打たんのかい
当時はこんなこと考える余裕はありませんでしたが、ヤンキーはストレート、フックは打ってきませんでしたね。
弱攻撃のみに限定してくれたヤンキーの優しさだったのでしょうか。
ヤンキーはもし目の前の天パーがキレて反撃してきても仲間のヤンキーたちもいるから勝てると踏んでいたんでしょう。
当時も今もヤンキーとケンカする勇気はぼくにはないです。
なので、そこからは平行線。
車内では、仲間のヤンキーを沸かせたいがためジャブを打ち続けるヤンキー、怖くて固まり続ける天パーという役割分担がなされたことから、ずーっとぼくの天パーにむかってヤンキーはジャブを打ち続けましたよ。
ヤンキーは天パーに当たるか当たらないかギリギリを狙ってくるわけですよ。挑発したいがため。
ちょっとかすらせてきたり。
でもぼくも怖いんで動きません。というか動けません。
15分くらいですかね。終着駅に着くまで。
駅に着いたら解放されました。
一緒にいた友達もいつのまにかいなくなってました。戦う時って1人なんだなって学びましたよ。
天パーがヤンキー5.6人に囲まれて、天パーにむかってジャブを打たれ続ける光景。
めちゃめちゃシュールだったやろなぁ。
おしまい。